衛生状態が悪い1952年の日本で、サラヤは赤痢などの伝染病を防ぐために、今ではトイレでよく見かける緑色の薬用石けん液と容器を日本で初めて開発し、手洗いの普及に努めました。その後、日本の衛生状態は向上しましたが、世界にはいまだ不衛生が原因で病気になってしまう子どもたちがたくさんいます。
世界では年間690万人もの5歳未満児が命を失っていますが、石けんを使った正しい手洗いで下痢や肺炎を予防すれば、そのうち100万人が助かるといわれています。アフリカのウガンダは、水道などのインフラが乏しく、5歳未満児の死亡率は1000人あたり74人にもおよんでいます。
サラヤはかつて日本で行った手洗いの普及活動をウガンダでもはじめました。学校や集落に手洗い設備を整え、子どもたちや妊産婦を中心に手洗いの大切さと正しい手洗い方法を指導しています。また、病院での手指消毒の普及にも取り組んでいます。
手指消毒を普及させて多発する院内感染を防ぐ
子どもと母親たちに正しい手洗いを広める
ウガンダの子どもを守る保健・衛生活動をサポート
衛生や環境の向上とともに、サラヤが80年代から続けているのが「健康」のサポートです。「カロリーや糖質の制限を必要とする方に、おいしく、安心な食事」を目標にした研究は、日本初のカロリーゼロ甘味料「ラカントS」として実現。人工甘味料ではなく、安心の自然派甘味料として医師や栄養士をはじめ、ダイエットなどの美容意識の高い人たちに支持されています。
また、日本人の食をより健康にしたいと主食である「ごはん」に着目。糖質の摂り過ぎは脂肪をつけるだけでなく、カラダや肌の老化につながることから、ごはんの味わいをそのままに、糖質コントロールができる「へるしごはん」を開発しました。「ラカントS」と同様に病気の方だけでなく、美容に気をつかう人たちの間でも人気のアイテムとなりました。
さらに美容に関心の高い女性に向け、ラクトフェリンの働きに着目。外的刺激から身体を守る機能性たんぱく質、ラクトフェリンが年齢肌へアプローチする優れた作用を持つことを発見し、スキンケアブランド「ラクトフェリンラボ(LL)」を開発しました。おいしさと健康、そして美容を大切に、サラヤは製品をつくっていきます。
砂糖と同じ甘さでカロリーゼロの自然派甘味料
世界でも桂林でしか栽培されていない貴重な果実「羅漢果(ラカンカ)」。サラヤはその果実から高純度の甘味成分を取り出す独自技術を開発しました(※)。トウモロコシの発酵からつくる天然甘味成分「エリスリトール」と組み合わせ、日本で初めて砂糖と同じ甘さでカロリーゼロの自然派甘味料を完成させました。
ラカントに使用している「高純度羅漢果エキス」は、煮出しただけのエキスとは異なり、わずか1%しか採れず血糖値に影響がありません。
(※)製造特許第3502587号
難病の子どもたちを救う研究活動をサポート
エコロジー洗剤の代名詞として知られる「ヤシノミ洗剤」を製造してきたサラヤでは、60年以上も前から環境配慮にこだわってきました。よりよい環境を未来に残したいという想いは、原料生産地の環境保全にも広がっています。
マレーシア・ボルネオ島は、世界で最も多く使われている植物油、パーム油の最大生産地のひとつ。パーム油生産のために熱帯雨林が急激に伐採され、多くの動植物が絶滅の危機に瀕しています。パーム油需要の約8割がチョコレートやカップ麺などの食用で、洗剤に使われるのは一部。しかも洗剤メーカーのなかであまり大きくないサラヤが使う量はさらにごくわずかですが、パーム油に関わる企業の責任として、ボルネオで問題解決に取り組んでいます。
正しく生産されたパーム油だけを原料として厳選し、酵母の発酵を利用して天然・洗浄成分を生み出すことで、環境負荷のさらなる低減に力を入れています。製品づくりの川上から川下まで一貫した環境配慮を徹底する。それがサラヤが目指す本当のエコです。
生息地を追われた野生生物の未来のために
マレーシア・ボルネオ島で熱帯雨林の伐採とパーム油が採れるアブラヤシ農園の開発が進み、多くの動植物が絶滅の危機にあることを知ったサラヤは現地で環境保全活動を始めました。さらに、「ヤシノミ洗剤」などの売上の1%で、分断されている森をひとつにつなげる「緑の回廊」や「命の吊り橋」などの取り組みを支援しています。
左/泳ぎの苦手なオランウータンが川を渡るために架けられた「命の吊り橋」。 右/2013年には「ボルネオ象・レスキューセンター」が完成。傷ついたゾウを最適な森へ返すまでの保護・治療までを行います。
家族を失い、孤児になってしまった子ゾウのジョー。これ以上ゾウが不幸にならないように、状況改善の道を模索しています。
環境問題の原因であるパーム油需要の85%は食用。世界中で食べられています。
豊かな熱帯雨林と多種多様な生命が息づくボルネオ島ですが、図のように、アブラヤシ農園が森を侵食しています。
川沿岸にわずかに残る森。「緑の回廊」はアブラヤシ農園の開発によって分断された森と森の間の土地を買い戻してつなげるプロジェクト。
熱帯雨林の違法伐採や違法労働には「NO!」
サラヤでは環境と人権などに配慮して生産されたことを証明する「RSPO認証パーム油」を、世界に先駆けて使用しました。パーム油のために熱帯雨林の違法伐採や子どもの強制労働は許さないというこだわりです。
左/クレジットを購入することでRSPO認証とみなすグリーンパーム認証マーク。右/農園から製品まで100%認証油を使用していることを証明するマーク。
環境に負荷をかけない新しい洗浄成分を開発
サラヤは世界で初めて、酵母の発酵で生み出れさる天然洗浄成分「ソホロ」を開発。洗浄力が高く、安全性にすぐれ、すばやく自然に還ってきれいな水を守ります。
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