感染症予防

2023.07.14

家庭内で感染者がいる場合に気を付けたいこと

新型コロナウイルスの感染者が増大し、医療現場がひっ迫するするような自体になると、自宅療養をしなければならない方が出てきます。
症状が軽く入院の必要が無い場合でも、周りに感染を広げないために自宅で過ごす必要がありますが、同居家族に感染を広げないよう、工夫する必要があります。
家庭内で感染者が出た場合は、以下のポイントに注意して過ごしましょう。

感染者と他の同居者の部屋を分ける

可能な限り、感染者とは部屋を分けて過ごしましょう。
感染者が過ごす部屋は換気の良い個室とし、極力部屋から出ないようにしましょう。
トイレや浴室等の共有スペースを利用する場合は、感染者はなるべく最後に利用するようにし、換気を行います。
部屋数が少ない等、部屋を分けることが出来ない場合も感染者との距離を2m以上保つ工夫が必要です。
テントを設置する、カーテンで仕切る等の工夫で少しでもウイルスが飛沫して感染する可能性を減らしましょう。
どうしても同じ部屋で寝る場合には、頭が互い違いになるような枕の位置にすることで、感染者の顔からの距離がとれるようになります。

感染者の世話をする人は1人にする

感染者の身の回りの世話が必要な場合、世話をする人は1人に限定します。
持病のある方、乳幼児、妊婦の方等感染リスクの高い方が世話をするのはなるべく避けましょう。

できるだけ全員がマスクを使用する

家族全員がマスクを着用し、ウイルスの拡散を防ぎましょう。マスクはのどを保湿する効果もあります。
特に感染者の世話をする人が感染者の部屋に入る場合は必ずマスクを着用し、使用したマスクは他の部屋に持ち出さないようにします。
マスクを外す際は表面には触らず、ゴム紐をつまんで外し、外した後は手洗いもしくは手指消毒をします。
感染者の体を拭いたり、排泄物に触れたりする場合は、使い捨ての手袋やエプロンを着用し、これらも他の部屋には持ち出しません。

こまめに手洗い・手指消毒をする

ウイルスのついた手で目や口・鼻などを触ると感染することがあります。このような箇所には無意識に手が触れていることが多いです。
石鹸を用いた手洗いやアルコール消毒を行うことでウイルスの感染力を抑えることができるので、こまめに行いましょう。

こまめに換気をする

感染者のいる部屋は定期的に換気をし、それ以外の部屋もなるべく換気をした方が良いでしょう。
可能であれば常時換気扇を回しましょう。

共有部分を消毒する

以下の手の触れやすい箇所はこまめに水で薄めた次亜塩素酸ナトリウムで拭いた後、水拭きするか、アルコールで消毒しましょう。
感染者が利用した後のトイレや洗面所は普段通りの洗剤で洗浄後、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。

・ドアノブ
・電気などのスイッチ
・テーブル・イス
・トイレ(便座・フタ・ペーパーホルダー・水洗レバー)
・洗面所
・階段の手すり 等

また、タオルや食器、箸等は共用しないようにする必要がありますが、必ずしも感染者のものと分けて洗う必要はありません。
普段通りの洗剤で洗濯や洗浄をしましょう。

汚れた寝具や衣服は他のものと別にして洗う

嘔吐物や排泄物で汚れた衣類等を扱う際は使い捨て手袋とマスクを着用し、他のものとは別にして洗浄しましょう。
普段通りの洗剤でかまいません。洗浄後はしっかり乾かしましょう。

ゴミは密閉して捨てる

使用後のマスクやティッシュペーパー、手袋、エプロン等を捨てるときはビニール袋で密閉しましょう。
鼻をかんだティッシュにもウイルスがついています。直ちにビニール袋に入れましょう。
廃棄後は石鹸を用いた手洗いか、アルコールによる手指消毒を行いましょう。

参考:厚生労働省HP 新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)