ウイルスに効くアルコール濃度とは?

手指消毒剤のアルコール濃度は「100%に近い方が効果的」と思われている方も多いのではないでしょうか。
アルコール濃度が高ければ高いほど良い製品ということではなく、効果の高い濃度で処方されているかどうかが重要です。

消毒用アルコール濃度は何%が良い?

現在の日本における手指消毒剤や国際のガイドラインでは、アルコール濃度は下記のとおりです。

日本

  • 日本の消毒用エタノール(アルコール)濃度:76.9~81.4%
  • 厚生労働省通達のコロナ対策:原則70~95%
    ※70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールでも差し支えは無し。

国際

  • CDC(米国疾病予防管理センター)ガイドライン:60~95%
  • WHO(世界保健機構)ガイドライン:80%

こうして見ると大体はアルコール濃度 70~80%程度が推奨 されていることがわかります。
濃度が高すぎるとアルコールが すぐに蒸発するため、効果を発揮前に乾き、皮膚の水分も一緒に奪ってしまうため手荒れの原因にもなります。

CDCのガイドラインでは最大の濃度が95%となっておりますが、これはウイルスの中には濃度が90%以上でないと効果が低い種類もいるため、それらを網羅するために定められているのかと思われます。
(逆に濃度が90%では効果が低く、60~70%だと効果が高いウイルスもいるという論文もあります。)

机やキッチン周りに対してもアルコール濃度は70~80%が良いですが、他の 添加物を混ぜる ことによる相乗効果で、 50%台でも70~80%と同等の効果がある アルコール製剤もあります。→食品添加物配合アルコール除菌剤はこちら

アルコールの適切な量は?

適切なアルコールの塗布量は手の大きさによって異なるため、明確な規定量はありません。
しかしながら国際のガイドラインでは、以下のとおりの記載があります。

  • アルコールが15秒以内に乾くのであれば、手指消毒としての塗布量は不十分である。
  • 20~30秒は手に擦りこめられる量が好ましい。

また日本では2003年に厚生労働省化学特別研究が出した文章にて、「 15秒以内に乾燥しない程度の充分量(3mL) 」と記述されていることもあってか、病院で使われる日本の手指消毒スプレーの吐出量は3mLで設定されていることが多いです。
もちろん、 サラヤ製品も吐出量は3mLで設定しています。

Point!

消毒ジェルタイプは上記を踏まえ、サラヤでは吐出量を1mLで設定し、この量であれば多くの日本の方が15秒以上の擦りこみができるのではないかとしております。

手指消毒の際はしっかり15秒以上、手指に擦りこむことが大切です!

用途別!おすすめの手指消毒用アルコール

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手指消毒の方法

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