安心できるマスクの選び方

新型コロナウイルスの影響により、ドラッグストアや通販サイトでは様々なマスクが見かけるようになりました。
皆さまも「〇〇％カット」とかいろいろ書いてあるけど、どのマスクが良いの？ ちゃんとしたものなの？ と迷われたことがあると思います。

そんな方のマスクの選び方として、実はパッケージにある事が載っていると、より安心して使用できるマスクであることの判断ができます。

それは「米国規格ASTM適合品」または日本規格の「JIS T9001適合 医療用クラス(一般用マスク)」の記載があるかどうかです。
この規格名称は国が定める規格いわゆる「国家規格」であり、国から一定の性能が認められたマスクとなります。

メーカー独自でマスクの性能を検査されているところもありますが、上記規格をパッケージに記載するには、マスクを検査機関に提出し一定の性能があることを認められた場合に限り、3段階に分類されるレベルまたはクラスを記載することができます。

2021年まで日本が定めるマスクの規格基準は無かった！

2021年6月16日に、医療用マスク・一般用マスク・感染対策医療用マスクに関する日本産業規格（JIS）が制定されました。
実はJIS規格が制定される前まで、日本が定める公的なマスクの規格基準はありませんでした。

そのため、医療現場で使われるマスクは米国規格（ASTM）を元に製造されていましたが、いまの医療マスクのパッケージには「米国規格ASTM適合品」または「JIS T 9001適合 医療用クラス」のどちらかが記載されています。
（医療用マスクの規格に適合しているものを「サージカルマスク」呼びます）

日本産業規格JIS T9001（医療用及び一般用マスクの性能要件及び試験方法）

微粒子や飛沫などの体内への侵入を防ぎ、空気中への飛散防止を目的とした医療用及び一般用マスクについての規格です。同じ規格内で、医療用と一般用は区別して規定されています。医療用マスクについてはクラスⅠ、Ⅱ、Ⅲに分類し、必要な性能や試験方法、安全・衛生項目を規定しています。主に一般医療、介護などに従事する際に使用するマスクが対象です。

医療用マスクの素材条件（ASTM F2100-20）

米国でのマスク性能規格基準（ASTM-F2100-20）では、それぞれ「レベル１」「レベル２」「レベル３」に分類され、条件は以下となります。

マスクの着け方・はずし方

不織布のマスクには上下・裏表がありますので、確認して正しく着用しましょう。