- 製品チラシ(4.5 MB)
商品特徴
多様な洗浄方法に対応
ジェット洗浄、超音波洗浄、浸漬(用手)洗浄と1本で3種の用途に使用できます。
優れた洗浄力
プロテアーゼと弱アルカリ性の相乗効果で優れた洗浄力を発揮します。
<ジェット洗浄機によるレバー汚染液を用いた洗浄力試験>
市販されている牛生レバーに半重量の蒸留水を加え、ホモジナイズしたものをレバー汚染液としました。ここで使用したレバー汚染液は、タンパク質、糖質および脂質から成る複合汚れであり、医療器具の洗浄剤の性能評価に非常に適しています。この汚染液100μLをステンレススチールテストピースに塗布後、一晩乾燥させたものを汚染テストピースとしました。これをジェット式洗浄機WD-32(サラヤ)にセットし、洗浄しました。洗浄後のテストピースをパワークイック残留タンパク検出液(サラヤ)で染色後、1枚ずつスコア表(表1)に従い採点し、平均値(=汚染残存度)を算出しました。その結果、当社品はいずれの他社品と比較しても同等以上の洗浄力を示すことがわかりました。
表1.スコア表
図1.レバー汚染液を用いた洗浄力試験の結果(ジェット洗浄機)
<超音波洗浄機によるレバー汚染液を用いた洗浄力試験>
<ジェット洗浄機によるレバー汚染液を用いた洗浄力試験>と同様のレバー汚染テストピースを超音波洗浄機に投入し、当社品および他社品の実用液を用いて20℃で10分間洗浄しました。洗浄後のテストピースをパワークイック残留タンパク検出液(サラヤ)で染色後、1枚ずつスコア表(表1)に従い採点し、平均値(=汚染残存度)を算出しました。その結果、当社品はいずれの他社品と比較しても同等以上の洗浄力を示すことがわかりました。
図2. レバー汚染液を用いた洗浄力試験の結果(超音波洗浄機)
<浸漬洗浄によるISO/TS 15883-5記載のモデル汚れを使用した洗浄力試験>
ISO/TS 15883-5に記載されているモデル汚れ(表5)100μLを、ステンレススチールテストピースに塗布後、室温で2時間放置したものを汚染モデルテストピースとしました。これを当社品および他社品の実用液に投入し、40℃では10、20分間、20℃では20、40分間浸漬を行いました。浸漬後、汚染モデルテストピースを引き上げて、流水で軽くすすぎ、乾燥させた後にパワークイック残留タンパク検出液(サラヤ)で染色しました。その結果、当社品はいずれの他社品と比較しても同等以上の洗浄力を示すことがわかりました。
表2.試験に用いたモデル汚れ
表3.ISO/TS 15883-5 記載のモデル汚れを使用した洗浄力試験の結果(浸漬洗浄)
優れた防食性
防錆剤が、器具の腐食を防ぎます。ステンレスはもちろん、アルミニウム、銅、真鍮製の器具にも使用できます。
<防食性試験>
各材質のテストピースを当社品および他社品の実用液に浸漬し、過酷条件下(50℃・7日間放置)でしました。その結果、当社品は試験したすべての材質で優れた防食性を示しました。
表4.防食性試験後の各種金属テストピース
優れた酵素安定性
抜群のプロテアーゼの安定性のため、高い洗浄力が長時間維持されます。
<原液保管中におけるプロテアーゼの安定性試験>
当社品および他社品を40℃で28日間保存し、その間7、14、21、28日後にサンプリングを行い酵素活性を測定しました。Folin-Lowry法により測定し、当社品および他社品の原液保管中におけるプロテアーゼの安定性を保管しました。残存活性は、保存前の酵素活性値に対する相対値として算出しました。その結果、当社品は高い残存活性を示し、高い酵素安定性を有していることがわかりました。
各種酵素洗浄剤の原液保管中における酵素安定性
商品詳細
【成分】
タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、界面活性剤(ソホロリピッド)、アルカリ剤、酵素安定化剤、防錆剤
【用途】
医療器具の浸漬洗浄、ジェット洗浄、超音波洗浄、用手(ブラッシング)洗浄
【使用方法】
●ジェット洗浄機の場合
洗浄機の水量にあわせて、本品の注入量を調節して下さい。
0.5%(10Lの水に対し50mL)
汚れの程度により0.2~0.5%(10Lの水に対し20~50mL)
●超音波洗浄機の場合
洗浄機の水量にあわせて、本品の注入量を調節して下さい。
1.0%(10Lの水に対し100mL)
汚れの程度により0.5~1.0%(10Lの水に対し50~100mL)●浸漬の場合
1.浸漬容器に水または温水(40℃程度)で1.0%希釈液(10Lの水に対し100mL)を調製します。
汚れの濃度により0.5~1.0%(10Lの水に対し50~100mL)
2.汚染した医療器具を10分以上浸漬します。
(必要に応じて浸漬時間を延長してください)
3.浸漬後は流水で十分にすすいでください。
【サイズ】
幅90 mm×奥行き90 mm×高さ244 mm
【容量】
4L
【使用上の注意】
・用途以外には使用しないでください。・子供の手の届かないところに保管してください。
・倒れたり、こぼれたりすることのないような場所に保管してください。
・直射日光を避けなるべく涼しい場所で保管してください。
・他の薬剤、洗浄剤等とは混ぜないでください。
・作業時は必ず手袋、マスク、エプロン、ゴーグルなどの防護具を着用してください。
・他の容器に移し替えて使用しないでください。
・キャップを開けるとき、液が飛び出す恐れがあります。また、容器を移動するときにはキャップをしっかり閉めてください。緩んでいると、液が跳ねて目や皮膚につく恐れがあります。
・樹脂の種類やメッキ製品等金属の種類によっては、変化をきたす場合があるので、あらかじめ試験をしてから使用してください。
・洗浄液は最低1日1回交換してください。
・本品に滅菌効果はありません。
・経時的に変色したり、まれに沈殿物を生じることがありますが、性能に問題ありません。
・RO水使用の洗浄機にはご使用いただけません。
【応急処置】
・目に入った場合は直ちに水洗いし、医師の処置を受けてください。・飲み込んだ場合は、直ちに医師の処置を受けてください。
・皮ふについたときは水で洗い流してください。
Q&A よくあるご質問
Q 浸漬容器はどのように洗浄すれば良いですか?
A 洗浄用の専用ブラシなどを用いて洗浄剤で汚染物を除去し、その後すすいで乾燥させてください。
Q 酵素洗浄剤はなぜ温度管理が必要なのですか?温度管理ができない場合はどうすれば良いですか?
A 一般的に酵素洗浄剤に含まれている酵素は、40℃程度で最も効果を発揮するからです。温度を維持するために恒温槽を使用することが理想ですが、購入が難しい場合は、浸漬時間を延長していただくか保温するための工夫をしていただくと効果が期待できます。