商品詳細
【成分】
界面活性剤、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、殺菌剤、金属イオン封鎖剤、酵素安定化剤、アルカリ剤、防錆剤、色素
【用途】
医療器具の浸漬洗浄、用手(ブラッシング)洗浄、超音波洗浄
【使用方法】
浸漬洗浄
推奨使用濃度:1.0%(10Lの水または温水に対し100mL)
汚れの程度により0.5%~2.0%の間で調整してください。
- 1.容器に水または温水(40℃まで)で1.0%希釈液を調整します。
(40℃程度でより高い効果が得られます。)
2.使用済の医療器具を10分間以上浸漬します。
(汚れの程度により、浸漬時間は調整してください。)
(必要に応じて用手洗浄を加えてください。)
3.浸漬後は流水で十分にすすいでください。
超音波洗浄
推奨使用濃度:1.0%(10Lの水に対し100mL)
汚れの程度により0.5%~2.0%の間で調整してください。
お持ちの超音波洗浄機に合わせて使用してください。
2.使用済の医療器具をセットしてください。
3.洗浄機の操作法に従い、10~15分間超音波洗浄してください。
4.器具を取り出し、流水で十分にすすいでください。
【サイズ】
幅 90mm × 奥行き 90mm × 高さ 214mm
【容量】
1L
※その他の容量は下記よりご購入ください。
・4L
【使用上の注意】
・用途以外には使用しないでください。・子供の手の届かないところに保管してください。
・他の洗浄剤および薬剤とは混ぜないでください。
・作業時は必ず手袋、マスク、エプロン、ゴーグル等の防護具を着用してください。
・他の容器に移し替えて使用しないでください。
・キャップを開けるとき液が飛び出す恐れがあります。また容器を移動するときには、キャップをしっかり閉めてください。緩んでいると液が跳ねて目や皮ふにつく恐れがあります。
・直射日光を避けなるべく涼しい場所で保管してください。
・樹脂の種類やメッキ製品等金属の種類によっては、変化する場合があります。あらかじめ試験してから使用してください。
・倒れたり、こぼれたりすることのないような場所に保管してください。
・経時的に変色することがありますが、性能に問題はありません。
【応急処置】
・目に入った場合は直ちに水洗いし、医師の処置を受けてください。・飲み込んだ場合は、直ちに医師の処置を受けてください。
・液が皮ふに接触した場合は、水で洗い流してください。
Q&A よくあるご質問
Q 衣服に付着した場合、どのような対処が必要ですか?
A 汚染された衣服を脱ぎ、洗濯してください。
Q デンプン、タンパク質、繊維の汚れは落ちますか?
A プロテアーゼと界面活性剤により、血液などのタンパク汚れを効率よく分解、除去します。デンプン、繊維を分解する成分は配合していませんが、界面活性剤により除去できます。
商品特徴
優れた洗浄力
プロテアーゼと界面活性剤が血液・体液などのタンパク汚れを強力に分解・除去します。
<TOSIを用いた洗浄力試験>
洗浄評価インジケーターTOSIを使用して洗浄力試験を行いました。TOSIをパワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)、他社品、自社従来品の実用液に投入し、40℃で10分間と30分間の浸漬を行いました。浸漬後、TOSIを引き上げて流水で軽くそそぎ、乾燥させた後にパワークイック残留タンパク検出液(サラヤ)で染色しました。
優れた防食性
防錆剤が、器具の腐食を防ぎます。ステンレスや真鍮製の器具にも使用できます。
<防食性試験>
各種テストピース(ステンレススチール3種、アルミニウム、銅、真鍮、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ABS樹脂、アクリル、塩化ビニル(硬質)、塩化ビニル(軟質)、フェノール樹脂、ポリアセタール、天然ゴム)をパワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)、他社品、自社従来品の実用液に浸漬し、過酷条件下(50℃、7日間)で放置しました。その後、水洗いし、乾燥させた後、放置前後のテストピースの外観変化を確認しました。
<結果>
パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)はアルミニウム銅に、他社品Aは銅と真鍮に変化が見られました。これらの材質は水道水でも変化が認められる材質です。一方、アルカリ性の他社品Bはアルミニウム、銅、真鍮に加え、ガラス、塩化ビニル(硬質)、フェノール樹脂、および天然ゴムにも変化が見られました。
優れた除菌力
独自技術により、血液・タンパク質を固化されることなく洗浄・除菌が同時にできます。
<方法>
供試菌液1mL、負荷物質1mLの混合液にパワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)、他社品、自社従来品を作用時に実使用濃度となるように加え、40℃に保持しながら10分間作用させました。この反応液を不活化剤と混和して不活化した後培養し、生残菌数から、対数減少値を測定しました。負荷物質には3%ヒツジ赤血球および3%アルブミンを用いました。
<結果>
パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)は、EN1324:2013の不潔条件で、試験したすべての細菌および真菌に対して10分間の作用で有効であることが示されました。
高い酵素安定性
原液保存中・実用液中のいずれでも高い酵素安定性を持つため、高い洗浄力が維持されます。
<原液保管中におけるプロテアーゼの安定性を示した試験方法>
パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)、他社品Aまたは自社従来品Aを40℃で28日間保存しました。その間7、14、21、28日後にサンプリングを行い、酵素活性を測定しました。酵素活性は、カイゼンを基質に用いたFolin-Lowry法により測定しました。酵素活性の1単位は、1分間にチロシン1μgを遊離させる酵素量として定めました。残存活性は、保存前の酵素活性値に対する相対値として算出しました。
<結果>
パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)は28日後でも高い残存活性を有しており、パスレベル(自社基準)をクリアしていました。このことから、パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)は、原液保管中においても高い酵素安定性を有し、長期間優れた洗浄力を維持できると言えます。
<実用液におけるプロテアーゼの安定性を示した試験>
人工硬水50ppm(CaCO3換算)でパワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)、他社品Aおよび自社従来品Aの実用液を調整しました。これを40℃で8時間保存しました。その間2、4、6、8時間後にサンプリングを行い、酵素活性を測定しました。酵素活性は、カゼインを基質に用いたFolin-Lowry法により測定し、酵素活性の1単位を1分間にチロシン1μgを遊離させる酵素量として定めました。実用液における残存活性は、実用液調整直後の酵素活性値に対する相対値として算出されました。
<結果>
パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)は、一般的な業務時間である8時間後でも約90%と高い残存活性を有していました。このことから、パワークイック酵素系浸漬洗浄除菌剤(弱アルカリ性)は、40℃の浸漬においてもプロテアーゼが劣化することなく、長時間優れた洗浄力を維持できると言えます。
リスク管理が可能
液を着色しているため、希釈した時も、本剤が入っているか確認ができ、原液の入れ忘れを回避できます。