医療従事者の手荒れの問題は、個人レベルに止まりません。 荒れた手は「皮膚常在菌の増加」「病原菌の獲得・定着」「菌の付着した落屑の飛散」などを招きます。 また、手荒れのために手指衛生の遵守率が低下するなど、医療施設全体の感染対策にも影響を及ぼします。
表1.ハンドケア製品の種類
ハンドケア製品の種類 | 特徴 | 使用のタイミング(例) | サラヤ対象商品(例) |
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皮膚保護剤 (バリアローション) |
手に塗布して約1~2分乾燥させることで保護膜を形成し、皮膚の角層バリア機能を補完する。 |
など |
バリアAローション |
保湿剤 (保湿ローション) |
手洗いや手指消毒後の乾燥しがちな手肌に潤いを与え、皮膚の乾燥を抑制する。 |
など |
プライムローション |
医療現場で使用するハンドケア製品を選定する際は、「使用後にべとつかず作業に支障をきたさないこと」「手指消毒剤の残留抗菌作用に影響を与えないこと」「手袋の成分に影響を与えないこと」などを考慮することが重要です。 また、手荒れの要因は様々なため、ハンドケア製品の使用はもちろんですが、「手洗い時は温水を使用しない」「石けん成分は十分に洗い流す」「手洗い後はペーパータオルで水分をしっかり拭き取る」「速乾性アルコール製剤は保湿剤を含む製品を選択する」などの多面的な対策が必要です。
バリアAローション
皮膚の角層バリア機能を補完し、刺激から手肌を守る医療・福祉用のバリアローションです。
プライムローション
手洗いや手指消毒などによる手肌の乾燥を予防する医療・福祉用の保湿ローションです。